型紙の制作(Derby)

見よう見まねで革靴製作を始めてみた。色々なサイトを調べて雰囲気わかったものの、実践はもちろん初めて。備忘録を兼ねて、まとめをのせておきます。

スキャナで取り込み

線を引く誤差とかできるだけ少なくしたいというのと、また作りたいとなった時に簡単に型紙を打ち出せるようにスキャナで取り込んで電子化してみることにした。使ったCADはDraftSightというソフト。無料で使える。革細工やってる人のサイトではCADを使って図面を引くという人が結構いて、後々、修正とか微調整が楽みたい。

DraftSightではメニューから、「挿入→下絵を挿入 」で下絵を挿入できる。この挿入した下絵の上にポリラインで線を引いていった。

まずスキャナで取り込んだのはこれ。木型に上貼りしたマスキングテープを右半分、左半分に切って台紙に貼ったもの。

CADでのトレース

この画像をDraftSightに取り込んだ。新しいレイヤーを作って、メニューから「挿入→下絵を挿入 」で貼り付けられる。この画像はA4サイズなので、貼り付けた画像のサイズも210×297にした。

さらに新しいレイヤーを作って線を書いていった。曲線部分はスプラインで、直線部分は直線で。

単純にいうと、やったことはこんな感じ。

  • 下絵の輪郭をトレースする。この時に、前半分だけの線、後ろ半分だけの線、前半分と後ろ半分が重なる共通部分の線にわけてトレースすると後で楽。
  • 前半分と、共通部分の線を合わせて前半部を作る
  • 後ろ半分と、共通部分を合わせて後半部を作る
  • 前半分、後半分でそれぞれに貼りしろやつり込みしろをつける

CADを使うと、後で線を引き直したり微調整したりというのも簡単にできる。あと、1cmとかの幅で貼りしろを作るのも簡単。

サイトによって、羽根の上半分の部分は左右対象に作っているのも多かったので、コピペして反転させて位置あわせして作った。

表の革

基本的には、切り抜いた紙をトレースして、革が重なるところの余白を足して作った。

余白は、色々なサイトを参考にして、革が重なるところで、横は10mm、かかとの中心は2mm、つり込み代は25mmにした。つり込み代はサイトにより15mm~25mmくらいだったが、初めてなので多めで。

つま先の形を作るときに、型紙が右半分、左半分の左右対称で作ったのだが、つま先の立体をだすのが少し難しかった。今回はストレートチップとかメダリオンとかの飾りはつけない予定なので、この動画を参考にして、単純にすこし余裕を持たせて線を引いた。

ライニングの線

あとライニング(内革)の作り方で参考になったのはここここのサイト。Derbyでは外羽とベロ、本体に裏革がついているので、外羽の裏革をどうやって本体につなげるんだろうと思っていたら、このサイトにヒントがあった。外羽根の裏革に少し切りかけをいれて、交差させるらしい。

ダービーのデザイン

見よう見まねで革靴製作を始めてみた。色々なサイトを調べて雰囲気わかったものの、実践はもちろん初めて。備忘録を兼ねて、まとめをのせておきます。

第1作目のデザインはダービーにしてみることにした。手持ちでヌメ革があって、これに染色して茶色にしようかなかなと思っていたので、フォーマルではないけどラフ過ぎずくらいの感じがいいかなと。

色々ネットを探してみたけど、なかなかデザインや型紙でまとまって解説しているサイトがなかった。その中で一番参考になったのがこの動画。


あと、ここのページが参考になる。靴の学校の生徒さんがデザイン線を引いている過程が写真で載っている。

木型にマスキングテープを貼る

まず下準備として木型にマスキングテープを上貼りした。この辺の動画を参考に。この貼ったテープに線を書いていった。

基本線の書き込み

色々なサイトを漁ってだいたい共通するのは下のプロセス。

  1. 外と内のジョイントを結ぶ線を書く
  2. 甲と爪先を結ぶ中心線を書く
  3. 1と2の交点から、それぞれのジョイントまで半分の位置に印をつける
  4. かかとに中心線を書く
  5. かかとの高さを決め印をつける(今回は7cmにした)
  6. 3でつけたしるしとかかとを結ぶ。

これは1のジョイントを結ぶ線を書いてるところ。2の中心線も途中まで書いてるけど気にしないでください。

ここから先はデザインや好みもあってサイト毎にやり方が別れる感じだった。それと、なかなかデザインのプロセスまで説明してくれているサイトがない。その中でここここここのページとか、ここで型紙の写真が載っていたので、これがありがたかった。

はき口のライン

最初にベロの一番高いところの位置を決めた。これはNavicular (舟状骨)が十分隠れるくらいの高さにした。

あと、この位置とかかとの一番高いところを結ぶはき口の線をどう引くかだが、いろいろなサイト毎にそれぞれのやり方があるようで、デザインというか個性の出し方というか、そういう世界のようらしい。

私も、ラップ靴で何回か試作してみたけれど、ダサい。革靴でなくズックというかスリッポンの履き口というか。。。

結局、ここここここのページを参考にさせてもらって、かかとの上端、下端とベロの上端、ジョイントを線で結んで丸める感じでラインを引いた。

外羽根のライン

この線の書き方は参考にしたページや書籍によって諸説あったし、そもそも、ここが靴の個性を決める大きな要素なので定石みたいなのはブランド毎なのかなと思った。ラップ靴で何回か線を引いてみて、一番よさそうなものをマスキングした木型に写した。

中底のライン

中底の書き方はこちらのサイトを参考にしてみた。中底のラインは、上から見た時の足の一番外側と思っていたのが、このサイトだと足が地面に接するところの外周を追っていく感じらしい。

中底は、A4の紙にラストの底面を写して、これを足にぴったり合うように切ったり足したりして調整した。

このページは参考になった。

ラップ仮靴の作成

見よう見まねで革靴製作を始めてみた。色々なサイトを調べて雰囲気わかったものの、実践はもちろん初めて。備忘録を兼ねて、まとめをのせておきます。

ラップ仮靴

こちらのサイトからヒントを得て、サランラップで仮靴を作ってサイズの確認をした。中底は段ボールの切り抜きで。その上にサランラップを巻いてセロテープでグルグル巻きに。お手軽で何回でも作り直しできる。

まずは、靴底の型紙の作成。靴底の形に切り抜いた型紙をもとに段ボールの中底を作る。

次に中底を足型にのせてラップでぐるぐる巻いて、さらに、セロテープでぐるぐる巻く。セロテープでなくビニールテープは伸び縮みするのでイマイチだった。

その後、線を引いて

切り抜く

履いてみて大きさチェック。本当は靴下はいてはくときの足の状態で。ジョイントまわりは程よい締め付け感に仕上がったけれど、かかと部分がどうも緩い。

あと折ってみて履き口とか、外羽根のラインの研究。

このラップ仮靴は簡単に作れるので、まず足型のサイズ・形状確認で何回か作って緩みや張りを確認して、あと、型紙を作るために何回か線引いて切り出してみて、だんだん靴の形になりました。

足型の修正

革靴を自分で作ってみたので、自分のメモ用途も含めて、その記録を公開します。

足型の修正

足と足型のスキャナの取り込みを比べてみて、親指の付け根を少し盛って、かかとを削ることにした。あと、小指の付け根というかアーチの反対側も少し出っ張っているので、少し盛ることに。

スキャナの結果から足の裏側の平面はよくわかったんだけど、足の甲側というか上側はいまいちよくわからないので、そちら側は周囲の大きさで判断することにした。

というので、まず、足の裏から見て形が合うように修正し、削って周囲の長さを合わせるという作戦に。いろいろなサイトを見ると、削り方にも色々と考え方やコツがあるようだけど、最初なのでまずはダメもとでやってみた。

足型の修正は革とかコルクを貼り付けて削るやり方が多いようだ。あとは蝋とかパテとかもあるらしい。足型の端の方で、ハギレで試してみたけれど、コルクが一番扱いやすかったので、コルクでいくことに。

コルク盛り

100円ショップで売っているコルクシートを買ってきて、接着剤のG17でくっつけて、タイヤチューブでぐるぐる巻きにして数時間放置。厚みが欲しいところは何枚か重ね貼り。

これで、例えばジョイントだと、足の測定だと26.5cmのところ、27.5cmまで盛ることができた。

整形

こんな感じで盛ったコルクをやすりで削っていく。使ったのは木工やすり。アマゾンで売ってたこれが価格も手ごろで使いやすかった。

木工やすりでゴリゴリ削るとどんどん削れていく。楽しい。あっという間に形ができていく。削りすぎ注意。

メジャーで測りながら、寸法と上や横から見たバランスをとりながら削り込んでいった。最後は400番くらいの紙やすりで表面仕上げしておいた。

足型のサイズ確認

見よう見まねで革靴製作を始めてみた。色々なサイトを調べて雰囲気わかったものの、実践はもちろん初めて。備忘録を兼ねて、まとめをのせておきます。

足型と足の形

足型(ラスト)は足のサイズにあわせて買ってきたものの、やはりある程度、実際の足の形とズレがあるらしい。まず、どの程度ズレがあったか確認してみた。ここのサイトの解説がわかりやすい。

紙の上で重ねてもいまいちよくわからないので、スキャナで撮った足型と足のスキャンを重ね合わせて比較してみた。一目瞭然。こちらのサイトを参考に中心線を合わせてみた。

こんな感じでスキャンした足の結果がこちら。あまりお見せできる写真でもないので少し小さめのサイズで。クリックすると大きくなります。

足型と足を比べると、足型の全長は30cm、足の全長は28cm。足型はつま先に捨て寸と呼ばれる空洞部分を含んでいるので、その分少し長くなっていた。「28cmのサイズちゃんと買ったのにな」と最初思ったが、そういうことらしい。

この足型のスキャン結果をCADでトレースして足に重ね合わせた。足型はつま先がベタっとスキャナにつくように、かかとに高さ約2cmの消しゴムを入れている。足型をトレースして輪郭線を作った。

次に、作った輪郭と足のスキャン画像を重ね合わせた。

いまいち、どこをどう補正すればいいのかがわからなかったが、とりあえず、足型と足の中心線を合わせて、左右の幅を見てみる。

明らかに、ジョイント部分の幅については、足の方が少し広い。親指の付け根側に5mmほど、肉盛りをすることにした。あと、ジョイントのかかとからの距離も小指側で少しずれている。足型のカーブの一番出ているところと、小指の付け根の位置が1cm程ずれていた。

後々、仮靴を何回か作って分かったが、このジョイントの位置と幅が履き心地のキモになるらしい。

あと、かかとも足より足型の方がだいぶ幅が広い気がする。実際、かかとと足型をさわり比べてもだいぶ広い。

足の測定

見よう見まねで革靴製作を始めてみた。色々なサイトを調べて雰囲気わかったものの、実践はもちろん初めて。備忘録を兼ねて、まとめをのせておきます。

靴教室に通っている生徒さんのブログなんかを読むと、まず足を測定してから足型を決めるようだけれど、調べ始めるといてもたっても勢いが止まらず、先に足型を買いに行ってしまった。なんとか後追いで、靴型と見比べながら足の測定をしてみた。

一番参考になったのはこの動画。どこかの店でお客さんの足を測定してる様子。

足を写し取る

まずは、足の外形を鉛筆でなぞり紙に写してみた。A4の紙を床において足をのせ、鉛筆をできるだけ垂直に立てて、足の周囲をぐるっと。

例の本には、足の輪郭の真下にペン先が来るように持具をつかってペンが少し斜めになるように測定すると書いてあった。あと、素足でなくて靴をはく状態で、靴下をはいて計りましょうと書いてあった。

あと、鉛筆を斜めにして、足と紙が接触しているキワキワを狙う。

足は体重をかけるとググッと広がるらしいので、「体重をかけた状態で測りましょう」と例の本に書いてあった。

足の周囲の測定

次は足の周りの測定。例の本の挿絵が分かりやすい。

(The Art of Boot and Shoemaking: A Practical Handbook Including Measurement, Last-Fitting, Cutting-Out, Closing, and Making – September 6, 2010 by John Bedford Leno)

  • AA: Whole Length – 全長。かかとの一番出っ張っているところから足のいちばん先まで。
  • BB: Toes – 指の周りの長さ。
  • CC: Joints – Ballという言い方もあるらしい。親指の付け根の関節と、小指の付け根の関節の周りをぐるっと。両方の関節を結んだ平面上の長さと、ぐるっとまわした周囲の長さの両方。
  • DD: Post Joints – Waistという言い方もあるらしい。
  • EE: Instep – Navicular (舟状骨)と足のアーチの一番高いところをぐるっとはかる。Navicularは足の骨の一つで、このサイトがわかりやすかった。足の甲を足先から足首にかけて触っていくと、甲の出っ張ったところを通り過ぎたあたりに窪んでいるところがある。それがNavicularらしい。
  • FF: Heel – かかとと足首の周りをぐるっと。

一部だけしか採寸してないけど、出来上がったのはこんな感じ。

念のためスキャナで

本を読んだりネットで調べただけでなかなか知識も経験もないので、技術に頼ろうと思い立ち、スキャナで足をスキャンしてみた。後々、これが結構役に立った。

おそるおそる足をスキャナにのせスキャン。ガラス割らないように注意。

自分の足をじっくり分析することも今までなかったけど、なかなか新しい発見が多くて面白かった。

ラスト(足型)の準備

見よう見まねで革靴製作を始めてみた。色々なサイトを調べて雰囲気わかったものの、実践はもちろん初めて。備忘録を兼ねて、まとめをのせておきます。

ラスト(足型)の準備

靴を作るのには、まず足型が必要。色々ネットで調べてみると、自分で作ったという人から、オーダーメードして作ってもらったとか、ありものの型を買って修正したとか、色々な人がいるみたい。

浅草橋の問屋さんで中古の木型を売ってるという書き込みがあったので、失敗してもダメージ少ないこのやり方でいくことにした。

木型にもいろいろサイズがあるらしく、こちらのサイトを見ながら見よう見まねでサイズ計って買い物にでかけた。

買いにいったのは浅草の問屋さん。ここは途中の言門橋からの風景。

問屋さんの扉をあけて、恐る恐る「靴の木型を探しているんですが、置いてますか?」と聞いたら、「上の倉庫に置いてあるので、気に入ったのを探してください。」とのこと。すごく丁寧に対応していただいた。